チョコレートが腸活になる?! 日本初の発酵ローチョコレートとは
もうすぐやってくるバレンタイン。頑張る自分へバレンタインギフトを送る人も多いですね。
どの商業施設もオンラインストアもバレンタイン商戦に抜かりありません。
それもそのはず!日本は世界有数のチョコレート達が集まる国。日本のバレンタインは、まさに本物のチョコレートを知る機会でもあるんです。
チョコレートの主役であるカカオの美容と健康効果は、すでにご存知の方も多いと思います。
カカオは、神の食べ物と呼ばれ、15 世紀アステカ族は神秘的な力を持つとして、食べる以外にも薬・儀式の捧げ物、貢 物、貨幣として重宝されてきたという説があります。
ローカカオの健康効果がスゴイ
カカオのもつ健康効果はさまざまな研究で証明され、その恩恵は、食べるだけでなく香りからも私たちの心と体を豊かにしてくれ、スーパーフードとしても注目されつつあります。
中でもロースト(焙炒)しないカカオから作られたチョコレートは、『ローチョコレート』と呼ばれます。
カカオに本来備わる栄養と酵素を最大限に生かしたローフード製法で作られるローチョコレートは、カカオの栄養を丸ごと身体に取り込むことができます。
さらにその原材料はフェアトレードオーガニック、甘味料は精製していない天然のものを使用し、粉乳など乳製品や保存料、乳化剤は使用していないものが多いのが特徴です。
・アンチエイジング効果
ローカカオは、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質(フラバンノールやポリフェノールなど)が多く含まれ、食品の中でも高い抗酸化力を誇る。カカオポリフェノールは肌を活性酸素から守る働きがある。
・免疫力アップ
チョコレートの苦味の主成分であるカカオポリフェノールは、抗酸化作用が高いことから免疫力を向上させ、アレルギー症状などの改善に役立つ
・リラックス効果
テオブロミン、トリプトファン、アナンダミド、セロトニンなどが豊富でリラックス効果が期待できる。
加熱処理することで減少する成分が多いので、普通のチョコレートでは得られない効果である。
・冷え防止
テオブロミンが血流をよくする働きがある。
・腸内環境を整える
加熱することで失われてしまう酵素が含まれていることもローカカオの特徴の一つ。
また、不溶性食物繊維(リグニン)が含まれ、腸の働きを整えることが期待される。
・カフェインが少ない
ローカカオは通常のカカオよりもカフェインが少ない
・疲労緩和
フラバノールとアナンダミドが認知機能とメンタル面での疲労を緩和する働きがあると言われている。
・集中力向上、幸福感をもたらす
テオブロミンはカフェインと同様の働きがあるが、カフェインより穏やかな作用で、中枢神経を覚醒させて集中力や記憶力をあげる効果があると言われている。
いかがですか?ローチョコレートは、食べる量さえ気をつければ、まさにヘルシースイーツといえますね!今回は、今注目のローチョコレート専門店ChocoRekoのオーナーでありショコラティエの狩野玲子さんに、さらにローチョコレートの魅力を伺いました!
「最近よく聞くローチョコレートですが、一体どんなものなのでしょうか?」
狩野さん:ローチョコレートは、食材を48℃未満で調理することで、酵素やビタミン、ミネラルなどの栄養素を生きたまま摂取出来るという、ローフードの考え方から生まれたチョコレートのことです。
通常チョコレートになる過程で壊れてしまう有益な栄養成分も活かすことができ、発酵食品としてのチョコレート効果を得られるといわれています。
「え?!ちょっと待ってください!チョコレートは発酵食品なんですか?!」
狩野さん:はい、じつは発酵食品なんですよ。
チョコレートは、カカオ豆を発酵→乾燥→焙炒させて、カカオパウダーやカカオバターを生成します。
ローチョコは焙炒も含めて48度未満で調理しますので、発酵食品としての有効性があるといわれています。
「確かに!味噌や醤油、鰹節や甘酒など日本の伝統食品と近いものがありますね。」
狩野さん:そうなんです。
私が初めてローチョコに出会ったのは、17年前にワーキングホリデーでカナダに行った時でした。
その頃はこんなにも日本で発酵食品や腸活といわれていませんでしたが、諸外国はすでにたくさんの食や健康の選択肢があり、自分の身体に入る食については人々の関心が特に高いと感じました。
ナチュラル原料であることはもちろん、ローフードのような調理法、ビーガンなどの食べ方もそれぞれの考えがしっかりあり、まさに生き方を反映させるものが多く本当に驚きました。
「17年前にすでにローチョコレートがあったんですね!驚きです」
狩野さん:欧米は日本のように国民皆保険制度がなく、すぐに病院にいけません。
カナダ滞在中に銀歯が抜けて歯医者に行ったんですが、なんと7万円も請求されたんです。
とても苦い思い出ですが、それと同時に健康への意識と、さらに地球環境が繋がっていることを深く学ぶきっかけになりました。
「そこからどのように今に至るんでしょうか?」
狩野さん:カナダにいくまでは企業に勤めていましたが、不摂生な生活ばかりして26歳で生活習慣病と言われたんです。
このままだと将来子どもを産むこともできないのではないかという漠然とした不安がありましたが、知識がなく食生活を変えることができませんでした。
カナダでローチョコレートを知った時、カカオの味と香りの豊かさに感激して、今まで出会ったチョコレートの概念が変わりました。
さらにローチョコレートの健康効果を知った時に、予防医学としての可能性もどこかで感じたんだと思います。
日本に戻り、2008年にローチョコレート教室を始めました。
そして2012年にローチョコレート専門店のオンラインショップをオープンしました。
「ローチョコレート教室から始められたんですね!その理由はなんですか?」
狩野さん:トラディショナルなチョコレートの材料はカカオと糖分のみのビターチョコレートで、私が教えているチョコクラスでも、たった3つ、カカオバター、カカオパウダー、椰子糖ととってもシンプルなものです。
チョコレート菓子の裏面表示を見ると3つ以上の成分が載っていることはもちろん、不自然な食品添加物や油脂、精製度の高い白砂糖がたっぷり…
これは安価で大量生産、食べやすく、どんな環境下でも保存できて販売しやすいようにそんな大人の事情がたっぷりです。
私たち日本人は、それを当たり前のように食べています。
教室の名前は、”おウチでショコラティエ” と名付けました。
家庭でのスイーツの幅を広げられる社会にしたいと思ったんです。
添加物を使わず、自然本来の甘さや香りを感じてもらえることも嬉しいですし、ローチョコレートは、動物性のものを含まないことも特徴のひとつなので、乳製品が入りませんから乳アレルギーを持つお子様にも安心して食べていただけます。
「ChocoRekoさんは、SDGsの取組にも力を入れていると聞きました」
狩野さん:はい。オリジナルボックスは再生紙を使用しています。
また、フェアトレードでの原料調達を行っています。
チョコレートが児童労働の代名詞ともいわれていることがとっても悔しい。
カカオ豆収穫からカカオパウダーやバターになるまで本当にたくさんの過程があり、温度管理をしながら世界に運ばれる。
本来、大量に安価で作れるわけがないものなんです。
おウチでショコラティエ教室では、日本の子どもたちにチョコレートを通じて世界のこと、環境のことも知ってもらえるようにしています。
「最後にChocoRekoさんの夢を教えてください」
狩野さん:まずは、自宅でローチョコレートをつくれる人が増えること。
ChocoRekoのオンラインショップではChocoRekoで使用しているカカオバター、カカオパウダー、椰子糖(ココナッツシュガー)を販売しています。
ローチョコレートを買う人もいれば、作る人もいて、チョコレートを通して自分の健康へ、そして世界の健康へ循環している、そんな社会が広がることが夢です。
とっても壮大な夢ですね!チョコレートは今や老若男女みんなが好きなスイーツ
ダイエットや健康に気をかける人にも、食育やSDGsに興味がある人にも、そして遠いカカオの作り手さんにも、喜びの循環を広げるチョコレートですね!」
日本初!米こうじを使用したヘルシーチョコレート
今回インタビューいただいたChocoRekoでは、今年、日本初の米こうじを使用したバレンタイン限定チョコレートを販売します。(2/1~オンラインショップ限定予約販売)
開発から9年、ローチョコレート製作に邁進するなか、日本人の自分だからできることを模索し続け、日本の伝統食が失われつつあることに注目。水分バランスなどチョコレートとの親和性が難しい米こうじですが、ひとつの蔵元との出会いで一変したそう。
48℃未満の加熱しないローチョコレートによって、米こうじの酵素もそのまま活かされ、よりヘルシーなチョコレートが完成しました。発酵食品同士の組み合わせは相乗効果を高めることが期待されますが、ついにスイーツでそれが実現できる日が来たとは…
それだけじゃありません。自分が健康になることによって社会貢献になることも大きな魅力です。
ChocoRekoの壮大な夢にあなたも参加することができるんです。
味わうたびに世界の子どもたちや地球が喜び、心と体が満たされていくことを感じられるかもしれませんね。
今年のバレンタインは、自分の心と体、そして社会貢献もしてみませんか?
取材協力 ローチョコレート専門店ChocoReko お問合先:info@chocoreko.com |
・2/5開催 チョコレート講座の開催情報(申し込みは2/1まで)
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